肘関節脱臼の整復報告
昨日日向工業高校グランドにて、サッカー部の練習試合にトレーナーとして帯同してきました。
総体前でケガが多くなる時期のため、当院での治療だけでなくグランドでのウォーミングアップとクールダウンでもケガ予防のストレッチを取り入れて実践しているところです。
そんななか相手チームの選手が試合中にジャンプして左手をつき着地した際、左腕を負傷し私の目の前で倒れ込みました。
受傷直後は以下の写真のような肘の外観でした(左端が手首・右端が肩、柔道整復学実技編より抜粋)。
すぐにコートの外のテントに搬送し他の重篤な外傷(ケガ)との鑑別をし、肘関節後方脱臼と判断。
参考までに、教科書上の肘関節後方脱臼のレントゲン写真です。
上腕骨に対して前腕の骨が後ろ側にずれてしまっています。
痛みや肘の変形を見て動揺し緊張する選手をリラックスさせつつ、徒手にて整復(外れた関節をもとの位置に入れる手技)。
パキッ、パキッ、ゴボッ!
包帯・三角巾にて簡易的に固定し、医師の診察や精密な検査を受けるため父兄に整形外科へ搬送してもらう。
整復を見ていた他の選手からは、「すげー!おれも接骨院の先生になろうかなー!」と嬉しい言葉も。
また負傷した選手の親御さんからその後電話があり、「迅速な応急対応のお陰さまで、レントゲン上でもきちんと整復されているのが確認できたと整形の先生から言われました。相手チームの選手まで応急処置して頂き本当にありがとうございました。」とのこと。
柔道整復師冥利に尽きます!涙
奈須接骨院・やわらぎ接骨院ではスポーツ外傷治療の経験豊富な柔道整復師(国家資格)によるケガの診察・治療を行うことができます。
どうぞお気軽にご相談ください。